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「その時 歴史が動いた」から、

 投稿者:礒部  健  投稿日:2008年10月23日(木)02時58分19秒
  通報 編集済
   再放送もすみました。
 私なりに、異論となりましょうが愚見を申し述べたいと存じます。

 題名「神々のうた 大地にふたたび」とは、「アイヌ」が語り継いできた神謡を「神々のこえ」に譬え、それが「アイヌ神謡集」という文字・書物となって多くの人々の心を揺るがしたことを「大地にふたたび」と表現したものと解します。

 しかし、副題に添えられている「闘い」との表現に違和を感じています。

 「アイヌ神謡集 序」を
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 私たちを知って下さる多くの方に読んでいただく事が出来ますならば私は、私たちの同族祖先と共にほんとうに無限の喜び、無上の幸福に存じます。
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 と結ばれた幸恵さんの志にそぐわない、あまりにも俗っぽい表現かと受け止めます。
 その言葉が、幸恵さんが「病」と闘われながら一命を顧みず、ただひたすら著作に励まれたことを指すなれば、少しは得心いたします。

 NHKホームぺージの「番組概要」にも記されています。
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 それはアイヌであることを否定しつづけてきた人々を覚醒させ、やがて差別撤廃と民族の復権を求める声となる。その声はさらに広く日本社会に共感を広げていく。
 明治以降、近代化を推し進め列強国にならんと邁進してきた日本。番組では、その影で犠牲を強いられつづけた人びとの声に耳を傾ける。
     ''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''
 この姿勢こそが利害紛争に処する時、「アイヌ」が「チヤランケ」と呼ぶ、徹底した相互理解の手段であるとするなれば、私などよりも遙かに豊かな語彙をお持ちであろう番組担当者にご一考を願いたく思います。

 それと、、、

 世の一部には、金田一京助さんが知里幸恵さんを引き立てたかのような、逆に言えばこの出会いがなければ幸恵さんは「一少女」済んでしまっていたかのように伝わっているように私は認識をして参りました。中には金田一さんは幸恵さんに限らず「アイヌ」を自分の為にのみ利用をしたとの酷評すら聴くなかでこの番組からもその懸念を払拭することは出来ませんでした。

 当時すでに金田一さんにはそれなりに業績を上げられていたようですが、幸恵さんを自宅に招き寄食が共に出来たことによって、幸恵さんから「アイヌ語」に留まらず、「アイヌの自然」を授ったのでは無いでしょうか。かの「近文の一夜」こそ、金田一さんにとってもかけがえのない機会であったと、私は理解をしております。

 最後に、(財)アイヌ文化振興・研究推進機構のホームページより一文を引用させていただきます。
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 明治以降)、アイヌの人たちは固有の文化を否定され、いわれのない差別を受けるなど、苦難の道を歩んできました。「滅び行く民族・文化」としてアイヌの人たち・文化はとらえられ、そうした観点から、金田一京助をはじめとする和人の研究者がアイヌ文化の調査・研究を行いました。
 しかし、アイヌの人たちは、社会の偏見に屈することなく、自分たちの文化の伝承・保存に尽力してきました。そうした人たちのひとりとして、金成マツ、知里幸恵、知里真志保などがいました。知里幸恵は、大正12(1923)年に『アイヌ神謡集』を著し、アイヌのユカラ(神謡)を世に紹介しました。また、金成マツは、ユカラなどの口承文芸をローマ字で書きつづり、大学ノート数十冊に及ぶ記録を遺しています。さらに、違星北斗、森竹竹一、バチェラー八重子など、アイヌとしての主張や想いを短歌や詩で表現するなど、文芸活動を通して民族のアイデンティティを求めるといった活動も行われました

 平成9(1997)年の「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」の制定後、アイヌの人たちの文化伝承・保存活動はいっそうの広がりをみせるようになりました。先に記した精神文化の復興のほか、「家をたてる」「舟をつくる」「着物をぬう」といった生活文化の復興が北海道各地、さらには関東周辺を中心とした本州に居住するアイヌの人たちの手によって行われており、これまでの「点」としての文化伝承・保存活動が「面」としていっそうの広がりを見せるようになりました。
 こうした背景に、苦難のなかにもしっかりと伝統文化を受け継いできたエカシ(おじいさん)やフチ(おばあさん)たちの尽力があることを忘れてはなりません。
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 幸恵さんの「人となり」については稿を改めます。

http://homepage1.nifty.com/kakogawa/wakaru/yukar/index.htm

 

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